みずいろ
唐草フウ
*
みずいろのさかなを
凍ったうみで
凍ったうみの
その下で泳がせている
気泡の、結晶
つめたい手
掬うことのない
うたがう事もないさ
たとえばわたしたち
ストレスにまかせて
手をつないで走りすべる
みずいろのさかなは
自由すぎて
強張りすぎて
見つからないけど
それがいい 静かな真実
*
水色の花びら
空色の花びら
夕焼け色の
ほっぺたに つま先
はみんぐ、はみんぐ
あかぺらで
まちの音が
ハモって
近づくたびに
胸のところが
くるしいね
どうしてかな
Qの文字が浮かぶけど
それが縛りあうみたいだ
水色の花びら
空色の花びら
けして散らない
つま先に あなたの目のなかに