空は僕で僕だった
霜天

この街は地図に載っているのに
どうして迷ってしまうんだろう


いつも見る夢のイメージで
飛び越えてみようとしたけれど
上手くいかないものだね
今日と明日の境界線は
思いのほか広い

昨日へ手を振るみたいな
間違うはずのないものを
そこでバランスを崩したら
どこへ転んでしまうのか
怪我をしなければいい
そればかりを願うけど


手を振る
今日
さよなら


空が夜に落ちていく
間違わずに落ちていく

薄紅の寂しさで
その日
空は僕で僕だった


自由詩 空は僕で僕だった Copyright 霜天 2004-06-15 01:44:52
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