漁火
望月 ゆき
その時のぼくには
どんな光も
光 だった
高層ビルのあちこちでは
松明が焚かれ
人はそれを
空から眺めては
都会などと
よぶ
灯台ならば
向かうべき先を
教えてくれただろうか
手をのばしてみればいい
明るい場所で
ぼくたちは逢おう。
つかまえて
くれないか。
自由詩
漁火
Copyright
望月 ゆき
2004-06-14 22:45:08
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