きものの女王
北大路京介

あかぬけてる
粋な和服
優雅
洗練
赤い着物

口紅
いろっぽく
花緒も赤く
ほどよく
調和

気品がある
艶めかしい
瑞々しい
美しい
風流

 綺麗だから
 見とれてる
 時折見える
 口角があがった表情
 好き


まばたき
口の動き
夢中で本気


  *


「『きものの女王』コンテストに 応募してみなよ」
思いつくままに口から出たけど調べてみたら

 応募資格は18から30歳までで
 31歳以上は どうやら お断りみたい

若い部門は『きもののお姫様』にして
30以上を『女王』にしたら良いと思う


もし仮に貴女が 女王になったとしても
業界行事に参加しなくちゃいけなくって

 忙しくなる 土日つぶれてしまう
 ふたりきりで遊べやしない


「うちの彼女は『きものの女王』」 そんな風に
自慢したくないというのは きっと嘘になるけれど

 なんの肩書きが無くたって貴女は
 自慢したくなる魅力が満載

もし 貴女が 恋人になってくれたら という仮のはなし
夢であって 妄想であって
そんなことが現実になればいい

もし 貴女が 恋人になってくれたら ステキ そりゃ素晴らし
マジであって 本当であって
そんな夢が現実に叶えばいい



未詩・独白 きものの女王 Copyright 北大路京介 2007-11-15 00:06:13
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