色づきはじめた紅葉のころ
北大路京介

あれは 紅葉が色づきはじめた 去年の ちょうど今ぐらいの 時期でした
朝晩が 冷え込み出した頃

夜中に ベランダに出て 遠距離の彼女と ある流星群を観ながら

ケータイ電話で お話を


流星が 「見えた」とか 「見えない!」とか

そんなことを 言いながら、いい感じで電話

ケータイの 電池が 切れました。。。


充電器に繋げようと 部屋に入ろうとすると

ベランダのドアには なんと! 鍵がかかっていたのでした!

家族の誰か(犯人は妹)が 僕が ベランダにいることを知らずに鍵をかけてしまいやがったのです

家族は すっかり熟睡してる時間
起こそうと声をあげたくとも 近所迷惑になることは確実
ベランダのガラスは、思いっきり叩いたところで 割れそうもない。中に網みたいなのが入ってるガラス。

厚着をしてたわけではなく、
夜の冷え込みは殺人的で、
凍てつく寒さ。 刺さるような痛み。

寒さのせいか 睡魔のせいか 眠くなってきて
でも、「 寝たら死んじゃう! 寝たら死ぬ! 」     気合いで起き続けた


ベランダで 独り

ガタガタと震えながら 三角座りをしたまま うずくまってた



太陽が昇ったとき

朝が来たとき、、、

生きているって 素晴らしい! と

いま 生きている 奇跡に感謝を!


未詩・独白 色づきはじめた紅葉のころ Copyright 北大路京介 2007-11-09 01:20:19
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