黒猫
未有花

暗闇に光る君の瞳
影から影へ移る君の姿
君は夜に生まれたから
そのまま夜を身にまとい
ひとり息を殺して闇を行く
夜は君の姿
闇は君の心
影は君の名前
そして沈黙が君の言葉
けれどそんな君でも
淋しい時はやっぱりあるさ
そんな時は夜の片隅で
この沈黙を破って
一声ニャーゴと鳴くのさ


自由詩 黒猫 Copyright 未有花 2007-10-17 09:54:28
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夜の童話