ウソのホント
hash

君に嘘をつきました
「ごめんなさい」といえば
君は許してくれるでしょうか

幼い頃
零れ落ちた光が包み込んだ
そんな真昼のことでした
懐かしい匂い
あの時 突然 雨が降りましたね

君の手をとったことを
そこから走って雨宿りをしたことを
跳ね上がる水しぶきを
あの 胸躍ったひと時を
忘れることはないでしょう

でも 僕は
君に嘘をつきました
「ごめんなさい」といえば
君は許してくれるでしょうか

嘘をつかずにはいられなかったことを
わかってくれるでしょうか


自由詩 ウソのホント Copyright hash 2007-07-01 06:38:54
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