外出
焼石二水




斜めに降れば避けたかもしれない/その日の外出で

けれど
雨は真っ直ぐに降りて来て
アスファルトの先へと繋がれて行った
朝を迎える人々の傘と一緒に

*

肩は
それほど広くない。、かと言って
狭くもない部分で濡れていることには
気が付かないものだ、。互いの
小さな部屋の水槽に
満ちて乾いた温度差は三色

(赤で止まる幾つかの影と
(黄色く弛緩した注意事項の文字列
(あるいは顔色の青さにも安堵して


この体が今「冷たい」と、思い出すまでには
もうすこし時間がかかるのだろう
金魚はいつも馬鹿だから
目を開けて眠る
だから目覚めない、。この雨が
止んで
(はじめて気が付くことのただ
(彼女の肩に寄り添う時もただ

*

瞼が斜めに降りて来る/その日の外出で

けれど
陽は真っ直ぐに降りて来て
アスファルトの先へと繋がれて行った
朝を迎える人々の肩と

一緒に










未詩・独白 外出 Copyright 焼石二水 2007-06-09 04:08:48
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