いたがる
黒子 恭

頭が割れそうに痛い
昨日から僕はどこか
大切な思考回路を落として来たように思える
正当化しなければ保てないアイデンティティーの前には
僕という一生命体では抗えない
 
なぁ、否定したいだけの人間じゃないなんてのは、綺麗事か?
 
全てに諦めたような固定観念は、誰の奥底にも垣間見えるから
悪いわけじゃないよ
 
でもそういって貴方、
突き放して
後に
何が
残る?
 
何か超越した言語と真意を見つける為に
裸足で歩く、あてもなく
そんな気さえしている
 
心が、正直ならいいか?
 
愛など、とるに足らないか?
 
繋がりとは、枷でしかないか?
 
何故、人は独りなんだ。
 
ただ痛がるばかりだ。
独りでいたがるばかりだ。


未詩・独白 いたがる Copyright 黒子 恭 2007-06-05 19:03:51
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