大抵の芽は潰しますが
clef
ふつふつと醗酵を始める嫉妬の萌芽は
決して所在など確かめぬまま
春の夜風に放り捨てればいいのだ
分かっていても
握りしめた手のひらはこわばったまま
開かない
体温のある限り
蔓延
(
はびこ
)
り続け
挙げ句に胞子をまき散らす
いつもの
倣
(
なら
)
いだ
隠匿する覚悟もなく
他人のもののように笑って看過もできぬのなら
決心して
拳
(
こぶし
)
のまま氷水に浸してしまえ
未詩・独白
大抵の芽は潰しますが
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clef
2007-05-29 06:34:31
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