未完成交響詩 47番 「アフリカ」
馬野ミキ

タイトスカートの中には一体何が入っているのか?
オレは現地に赴いた
つまりアフリカ
オレは真夜中にホテルから抜け出して日本の古いジープを盗みジャングルの奥地を目指した
車で出かけられるのは最初のほんのわずかだった
あとは歩いた
道なき道を
白い猿について行った
満月だった
地球のどこにいるよりも月がデカくみえた
ってゆうか見てるとだんだん大きくなってきてオレは潰されるとおもったので、見るのをやめた
ナイキの靴はすぐだめになった
全ての樹木に話し掛けられた
振り返っても道が無いのでヤバいなとおもった
つまりオレは歩いた
未開を。
そうして彼らとであった
彼女たちと。
ありのままだった
こわかった
火を焚いて祭りの最中だった
聞いたこともない詩の朗読の仕方で
聞いたこともない詩の朗読を彼らははじめた
歌なのか叫びなのか笑顔なのか感情なのか言語なのかオレはカテゴライズ出来ずに脳がPUNKし、
つまり「おびえる」という反応を彼らに返してしまった。
彼らは怒った
彼らはオレに愛されていなかった
彼らは未知のものに愛されず悲しみは怒り
俺たちは戦争をおっぱじめるしかなかった
衣服は急速に資本を手に入れ一般事務はタイトスカートを履いた
拘束を、
オレは泣きながらジープのアクセルを踏んだ
ナッシュビルを-
満月だった。
炭酸のないシリア製のコーラをガブ飲みしながら。

オレはアロハシャツに着替えホテルのシーツにもぐりこんだ
株式はしだいに値をつけ上場していった
人間はまずはじめに自分たちに似せてマックを作りアップル社を設立した。


未詩・独白 未完成交響詩 47番 「アフリカ」 Copyright 馬野ミキ 2004-05-07 17:58:18
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