表現の道具・詩の言葉(独白)
いとう



ダンサーが表現行為において用いるものは身体だ。
身体が道具だ。
踊っているときの体の使い方と、
普段生活しているときの体の使い方は
“原則として”異なる。
同じ身体でも、使い方が違う。
あるいは同じ動作でも、使用に際しての意識の持ち方が違う。

詩人が用いるのは言葉だ。言葉が道具だ。
詩に用いるときの言葉と
日常の中での言葉は、
同じ言葉でも、使い方が違う。
同じ使い方でも、使用に際しての意識の持ち方が違う。



(もちろん異論はある。自身の中にもある。
 自身の中に論がひとつしか存在しないほうが不自然だ)




未詩・独白 表現の道具・詩の言葉(独白) Copyright いとう 2004-05-07 11:10:10
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