よ る
はるこ


ある程度年を取ったから、
どうして今こんな状況にあるのかとか
すぐ話せない環境にいる事実とか
飲み込みたくなくても飲み込んで
思い出したくないけど思い出すことができる よ。

それって寂しいように見えるけど
切ないように思うけど
当たり前のことで
そればかりを重ねている気もする。

さくらが散って またあなたが見えなくなった。

今日は風が強い。 から 月も見えないみたい。

あなたがどうしているのか、 そんな風に気になるのは
やっぱり迷惑になるのかな なんて
そんなことを思いながら 今日も眠る。
深く、深く。
あなたのことを思い出さないように
せめて眠るときは思い出さないように
堅く眼を閉じて眠る。

ねぇ つきが見えないよ。
風がふいたら 見えるかな。あなたのすがたも見えるかな。


未詩・独白 よ る Copyright はるこ 2007-05-13 00:44:56
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