オジサマ
蒼木りん

オジサマは、 
変なこだわりを持っているらしくて、
とてもへそ曲がりなことを言う。

私が困るところを見て
ニヤリ..
とする。

『お前なんか 知らない』と
知らん顔していると思えば、
陰でじっと見ていたりする。

そのくせ、
私がそっちを向くと、
あっちを向く。

自分にしかわからないことを言う。
辻褄合わせをする。
ごまかす。

悪戯をする。
自分は悪魔だと言う。
そして急にまじめになる。

カッコつけてる。
枯れかかっているけど
エッチ。

オジサマ、

寂しん坊の御幼少のころも
傍から見ると
こんな感じじゃなかったのかな?

褒められるのと 話しかけられるの、
すごく嬉しいでしょう。

わかりやすいな..
またへそ曲がりするかな。

無視と
開き直りの天才。

懲りずまた
何も知らない人を誑かす。

告げ口や毒舌は
あなたにお似合いですよ。

喜ぶかな..
こんなに褒めて。


「いつか
 お会いしましょうね?」



『フン、
 
 やだよ..』



散文(批評随筆小説等) オジサマ Copyright 蒼木りん 2004-05-03 23:03:31
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