風と夜と雨と
yaka


舞い落ちる花びらの
ベンチに腰をかけ
風に吹かれていよう
夏を過ぎて
冬を越えて
くり返し来た道の
くり返して行く道の
途上でしばし
風に吹かれていよう
降り積もった荷物を
少しだけ託しても
きみは平気で
駆け抜けてくれるだろう

薫り立つ黒髪の
滑らかな肌にもたれ
夜に溺れていよう
朝が来て
闘って
負けそうな今日の終わりでしばし
夜に溺れていよう
張りめぐらした糸を
ぷつりぷつりと切り
不格好に潰れても
きみは軽々しく
笑い飛ばしてくれるだろう

にわかの雨に
駆け出した足をゆるめ
涙に濡れていよう
悲しいんじゃない
理由なんかない
たかが雨が冷たいくらいで
涙に濡れていよう

せっかくだから
雨と泣いていよう


自由詩 風と夜と雨と Copyright yaka 2007-04-15 03:05:32縦
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