毒素が頭蓋を圧迫する
影山影司

 この世の大半はパズルであると感じる。大小様々なパズルが、細胞壁の溶けかかったCELLのように折り重なって全ての概念を構築する。ぐちゃぐちゃに溶けかかった細胞壁に時として苛立ちを憶えるが、そうで無くては世の中構築しきれない。

 俺がこれから行うのは、拙いツギハギ思想を接いだルービックキューブ製造だ。ルービックキューブは立体でないといけない。すなわち360°の属性を内包し、六面六色、一面九升の三×三から想起される形である。

 完全に三の概念がついて回るように、ルービックキューブもまた三の倍数の果てに存在する。厚みを持った平面パズルを立体パズルへと改築する。それが僕の行うミクスチャー的作業である。作業に付随する三つの概念は「文藝」「雑音」「業力」である。それらを忘れることなく、生きて行かなくてはいけない。


未詩・独白 毒素が頭蓋を圧迫する Copyright 影山影司 2007-04-13 20:48:08縦
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