レガート
ひろっち

【ism】
にぎりっぺ研究会のお誘いを断ったのにはそれなりの理由があった。
そもそもそんなに屁のタイミングに恵まれたほうではないのが一点。
もう一点が、江頭2:50みたく絶妙のタイミングで肛門に詰め込んだ小麦粉みたいなものを放物線を描きながら放屁させる技術を、残念ながら僕は持ち合わせていない。
高等な技術はいらないんじゃないのってよく言われるけど、ここで断じて言えば、それは大きな間違いだ。 腹が立つくらい軽妙な回答でしかない。
素人さんに伝えておくが、にぎりっぺ研究会は、国定研究会のひとつで運営に当たっては毎年血税が使われている。 昭和38年に千代田区の片隅で創立されたと聞く。 詳しいことは、今度、東国本寺さんに聞いて欲しい。



【night】
今産声を上げた、新しい言葉 /23時33分
o 闇夜の交尾に舌鼓を打つ
o 毛むくじゃら坂田
o ゲルググと亀田
o スカンジナビア独禁法
o 犬も歩けば棒も歩く
o 杓子ジョージ
o 山田の顔にスペルマ少々
o 四股マン



【roots】
あり得ないリズムで叫んでみよう。
オーニノミヤ。

二飲み屋でも荷のみやでも二之宮でも構わないから、あの大空の下で叫んでみよう。

僕らは地球の中心には位置しない。
僕らは地球の中心には固執せずに、アルキメデスのニワトリを捕まえに。
渡辺通り1丁目の片隅で網を張って待ち構えるのみなんだ。

それが人生。
でもあり、



すべからく恋に疎い馬鹿どもが、必ずしも卓袱台をひっくり返すようなことになるとも限らないから、世の中は半円弧の切り口のように甘酸っぱい。


ニノミヤ、オーニノミヤ。

それが人生。
でもあり、

略式の彼方に見たスコーピオンの関節を以って、僕は叫ぶ。


ニノミヤ、
ニノミナーヤ、ニノミスカトーレ。

それが人生。
でもあり、

忘却のカオスの中で既成化されてゆく、仕様のないレンチューとともに僕は叫ぶんだ。

ニノミヤ、
ニノミヤーナ、ニノミスカトーレ。

それが人生。
でもあり、

と。


未詩・独白 レガート Copyright ひろっち 2007-03-28 00:50:09
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