こむ

誰かが
ここに 置いていった
ひとつの
いびつな石

それが
ただの私です
いしょうけんめいな
毎日なのに
ただ 坂道を
かわいた音たてて
ころがっているばかりで

ただの私が
からからと
ころがっているばかりで

やがて
草むらに
ぼそりと 落ちて
だまりこくって
しまうのです


未詩・独白Copyright こむ 2007-03-26 20:31:34
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