センチメンタルはぐれメタル
ひろっち

淋しいのでコンビニに行って、
おでんくんの容器にたまごと餅巾着もちきんちゃくと揚げ出しとウインナー巻きとごぼう巻きとこんにゃくを入れて貰う。

手足が完全に冷え切って、
3分エロ動画をダウンロードしても抜く気も起こらず、布団にもぐり込む。

経験値を思う出そうと試みたけど、
パスワードを忘れてしまっていて、すっかりやる気を無くしてしまう。

淋しいので部屋を暖めて、
睡眠時間を長めにとる。
何てことはない工夫次第で、40年代前半の淋し目の音楽でも流れてきそうな心の底辺は、気持ち緩和される。

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太陽の日差しだけが、季節の足並みに抵抗している気がして、
何だかつまらなくて、それでいて勇気が沸いてくるような。 鬱陶うっとうしいような凛凛しんと静寂に包まれているかのような。

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結果を求め過ぎて、混乱させて、哀しませて、結局周囲をも巻き込んで生きて来て、何がしあわせで何がふしあわせなのか判らなくなってきて、行き着くところを探そうとすれば、ぼんやりとしか映らない。 目を凝らせば凝らすほど幻影と化して、てのひらから抜けてしまう。

日焼けしたボンネットが昔の記憶を呼び起こし、
郵便ポストの発錆さびは3年前の状況をうらやませ、
エスプレッソの空き缶は今も押入れにしまってある。

遅刻してみる朝礼、
歩調を合わせない地下鉄。


眩しいものはいらない。


未詩・独白 センチメンタルはぐれメタル Copyright ひろっち 2007-03-22 22:50:34
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