センチメンタルはぐれメタル
ひろっち
淋しいのでコンビニに行って、
おでんくんの容器にたまごと餅巾着と揚げ出しとウインナー巻きとごぼう巻きとこんにゃくを入れて貰う。
手足が完全に冷え切って、
3分エロ動画をダウンロードしても抜く気も起こらず、布団にもぐり込む。
経験値を思う出そうと試みたけど、
パスワードを忘れてしまっていて、すっかりやる気を無くしてしまう。
淋しいので部屋を暖めて、
睡眠時間を長めにとる。
何てことはない工夫次第で、40年代前半の淋し目の音楽でも流れてきそうな心の底辺は、気持ち緩和される。
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太陽の日差しだけが、季節の足並みに抵抗している気がして、
何だかつまらなくて、それでいて勇気が沸いてくるような。 鬱陶しいような凛凛と静寂に包まれているかのような。
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結果を求め過ぎて、混乱させて、哀しませて、結局周囲をも巻き込んで生きて来て、何がしあわせで何がふしあわせなのか判らなくなってきて、行き着くところを探そうとすれば、ぼんやりとしか映らない。 目を凝らせば凝らすほど幻影と化して、てのひらから抜けてしまう。
日焼けしたボンネットが昔の記憶を呼び起こし、
郵便ポストの発錆は3年前の状況を羨ませ、
エスプレッソの空き缶は今も押入れにしまってある。
遅刻してみる朝礼、
歩調を合わせない地下鉄。
眩しいものはいらない。