君の瞳
乱太郎

つい最近まで
小さくうなだれていたのに
海の地平線までしっかりと
見つめるようになった君の瞳

明日かもしれない切なさを
胸の奥で感じながらも
瞳の眩しさは
陽を浴びて光り輝く海原のように
日増しに強くなっていく


この瞬間
それだけでいい

その想いが君を強くしているのだろう
誰のおかげでもない
それは
君自身への優しさのせい

やがて
君は大きな羽を手に入れ
雲の上を散歩しているでしょう
今立っている砂浜が
貝殻みたいに
小さくなってしまって

そのときは
たまには地上に降りてきてください

そんな君に会いたいから



未詩・独白 君の瞳 Copyright 乱太郎 2007-03-18 20:17:47
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