肥後童唄
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山川駆けて 広いおとこに
影陽捕まえ 強いおんなに

薪をかさねて 干したら眠れ
井戸のくみ水 かかえて帰れ

鯉が釣れたら 背に垂らせ
花を摘んだら 額でかざせ


白川の流れ 阿蘇の風で濁り
分水の雨竜 支那の海で集う

おおひとの 足跡いっておとこ
たてがみに そら解いておんな

磨いた牛骨の 穴を塞いで
なめした革を 立板に打つ


城かべ崩れた 天草のすすき
かき分け歩む 一頭の赤うし

べろ出し長松 どこいった
肥後之守では 首も切れん

雲に向かって 笑えばおとこに
紅をやわらく 差せばおんなに





自由詩 肥後童唄 Copyright soft_machine 2007-03-11 04:23:55
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