青い空
李恵

夜に咲く花は
太陽を嫌い
昼の街は雑踏にうごめき
生きる花は水を失う

触れる手さえ嫌悪に満ちて
俺達に明日がないことを促すようで
知っていたよそんなこと
けれど希望が希薄に変わるのが恐かった


欲しいものは清水(みず)だけだ
濁った光なんてものは
心の隙間さえ埋めやしない
生長が大事なら
澄み切った青の空を見せてくれ



カラフルに色づいた魚は
今日も空を飛び途方に暮れる
息絶えるまで泳ぎまわるのさ
与えられた自由が続く限り

正しいことを認めるより
誤りを許すほうが容易い心は
過ちを野放しに
過去の経験を独自のものに

澄み切った空を美しいと思わぬ心が



いつか空はカラフルなパレットに
花は夜に咲き
人は明日を忘れる



未詩・独白 青い空 Copyright 李恵 2007-01-08 13:31:37
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