完成しない巻頭詩

ガス灯を引き倒したら 
すると黒い鳥みたいなものが空一面膨れあがつた 
勝手にビールを注いできた 
いやに黄色い歩兵隊長が見下ろして 
あれは井伏だったろう 
あら内田百閒よ 
と思ったらバネ仕掛けのスズメガだった 
するとコッピ鉛筆が落ちていたのさ 
ボール紙の猫と星がぶらさがった 
そうしてキネオラマの月にかくれたよ 
ところできみ僕はいまドロボーをやっているよ 
だからデパートの壁についていた星をはがしたのさ 
長方形の昆布みたいなものが通り過ぎていった 
坂道を上がると巨大な門柱が見えた 
午後の丸ビルは影もなく 
勝手に上がりこんできたから 
あれ姉さんそれ冥途だよ 
どこまでも追いかけてくるシナ人が 
すると淀みに巨大な目が見えてね 
そいつはポシャと割れてギボと鳴ったね 


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