ふるるさんのプロフィールBBS
2011 01/10 01:03[396]
ふるる

『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』
長沼毅 藤崎真吾 著
を、読みました。

辺境生物学者とSF作家の対談集です。
南極、深海、砂漠、高温、低温、乾燥、微生物はどこにでもおりますね。
アミノ酸にはL型とD型があって、地球上の生物はL型ばっかりしか使ってないけど、D型生物を発見できたら、宇宙人発見と同じくらいすごいことだとか、放射線がなんでよくないかというと、直接DNAを傷つけるわけではなく、体の水分のイオンが活発になり過ぎちゃってDNAを壊しちゃうからだとか、(だから乾燥状態になれるクマムシなんかは放射線にすごく耐えられる)色々ほほ〜でした。あと、水陸動物を全部集めると100億トンくらい、対して全微生物を集めると何兆トンにもなるらしいですよ。さらに地下にも何兆トンもの微生物がいて、地球はまだまだ安泰ですね〜。人類が滅んでも、その時地球がどんな環境でもバトンタッチOKという気がします。
あと、生命が何で存在しているかというと、エントロピーを増大させるためではないかと言ってて、つまり、生命にはものを壊して風化させる作用があって、恐竜にしても人間にしても、環境破壊というかものを酸化させてばっかだよね、しかも加速してるね、という。結果、エントロピーは増大して、宇宙は冷え冷えのところとそうでないところになるという。
とか、いずれは炭素ベースの生命からケイ素ベースの生命に入れ替わるかもとか、さすが生物学者、炭素ベースの人間を全然特別視しておりません。
sage