鵜飼千代子さんのプロフィールBBS
2010 10/16 01:38[234]
鵜飼千代子

天彦さんからいただいた書籍について

天彦さんに読んでいただきたくてお贈りしたのに、鵜飼のところに行っているなんてがっかりしたとお思いになっている方もいらっしゃると思います。

2004年〜2005年頃ですが、ポストに入らない厚さの郵便物を何度も送っていただきました。電話で呼んでいただけば取りに伺ったのに、重いのに郵便局まで持って行かれたのでしょう。宅急便のメール便だと取りに来てくれますよと申し上げたのですが、ずっと郵便を使われていました。わたしも娘が生まれたばかりだったということもあるのですが。

それで、送っていただいた本に「義理を欠きながら本の整理をしています」というお手紙もいただいております。奥様や金子秀夫さんのご判断を仰ぎながら、終点にしたくないから、こちらにつないでくださったということを、見ていただける機会があればいいなと思っています。

初めて伺った時か、海路の写真を撮りに伺ったときかわからないのですが、亡くなった息子さんの本の整理をされていて、欲しいのがあったら持って行って、それ以外は古本屋に売るからって言われて古本屋に天彦さんにも車に乗っていただいて運んだのですが、書籍バーコードが導入された境目の時期だったので古本屋でバーコードがついていない本は引き取れないと言われ、天彦さんはああですから(?)「じゃあ処分してくれる?」とおっしゃられたのですが、「わたしが持って帰ります」と段ボール2箱いただいてきたんですね。で、ヤフオクででも売ってお金になったら持って行こうかなと思っていたのですが、写真を撮る時間がなくて、そのまま死蔵しています。情報系の本は研究者でもないと、古いものはいらないと思うけれど、漫画などは、売れるかなと。とにかく、ゴミにしたくないんですよね。わたしの根源が、息子さんの遺品をゴミにしたくないと言っているんです。

実家の隣りの家のわたしの一歳下の男の子がやはり30代で同じ亡くなり方をしていて、小さい頃空き地で三角ベースしたことなど、思い出す訳です。働き盛りの健康優良児は、自分を過信しちゃいけない。もう、若くないと思って注意していないと突然来るから。息子さんは早生まれだから、わたしより学年はふたつ上なんですよね。

息子さんが生きていらしたら、わたしは天彦さんにこんなにかまってもらえなかったかもしれないけれど、残念ですね。本当に、残念。

天彦さんが亡くなったことを知らずに、詩書が送られて来ていて、無駄にしたくないというお気持ちから、持たせていただいた本は何冊かあるのですが、そちらについては、天彦さんが選んで送ってくださった書籍とは意味合いが違って来ますので、掲載は控えさせていただきました。

いずれにせよ、天彦さんはご自身の書籍や書について、わたしがお金に換えることをなんとも仰らないと思いますが、しませんが、天彦さんに贈られた書籍は、子供に読み聞かせて楽しませたり、さらに若い世代へ伝える為に委ねられたのだと受けとめておりますので、贈られた御意思と違う使われ方をしているということにつきまして、ご容赦いただきたいとお願い致します。