2010 08/14 23:22[129]
鵜飼千代子
ネットで検索して参考文献を注文しました。
・現代異端詩集/金子光晴、天彦五男、飯田京、桜井滋人他
・鴉とレモン 天彦五男詩集 (1962年)
・天彦五男詩集 日本現代詩人叢書
鴉とレモンの再刊版は持っているのですが、本当の処女詩集は持っていないので、こちらが欲しかった。
風針という、第2詩集が何冊か出ていたみたいなんだけれど、出遅れて売り切れになっていました。残念。
あれは、いつだろう。まだ、会友になったばかりの頃だと思うんだけど、筧さんも天彦さんも来ていた例会の後の飲み会で、天彦さんがいたから、もう退院していたのかな。入院する前かな。病院から抜け出して来ていたのに2次会にも参加していたのかな。「好きな詩人は誰か」って、別々に尋ねられたの。「武者小路実篤と高村光太郎です」って、言ったんだけど、天彦さんは「ああ、、、、、、頑張りなさい」って目が泳いじゃって、何か間違えたかなと思ったんだけど、筧さんは、一瞬置いてから「誰でもいいから、昔の詩人をひとり研究して学びなさい。最近の詩集を読んでもダメだ」って言われたの。そして、筧さんの教えは「よいものを読み、ひたすら書く。現在の、若いあなたときらきら光ってゐる言葉を大切にして下さい。」でしょう。高村光太郎を少しだけ研究してみたんだけれど、福島県二本松、安達太良の「智恵子記念館・生家」に出掛けた時に購入した本で、マスコミの煽りが(当時は新聞記事)、智恵子を追いつめたのかなと思ったの。静かな暮らしではなかった。現代のネットで詩を発表している詩人と同じような苦痛があった。
高村光太郎は、智恵子が亡くなった後、ひとりで田舎暮らしをして亡くなっているでしょう。(正確には最後の2年は東京の知人宅に身を寄せた)研究者も研究本もたくさんあるし、読ませていただくだけでいいかなと思った。戦争に賛成するような詩を書いたということで、批判しなければいけないという趣向もあるけれど、世代が離れすぎてしまっていて、それをライフワークにするには、情報収集が困難だと思うし、やっている人が沢山いるものを、する人が少ない詩の世界で追いかけても二番煎じくらいのものしかわたしから出て来ないかなと思うんですよね。高村家と智恵子の生家(長沼家)の確執があって、色々一本化しないようなのね。文章になっているものを信じるしね。(ちょっと調べた時の写真後でupしますね。)だから、山梨の清春白樺美術館が好きだったりするのだけれど。光太郎と智恵子の作品が一緒に所蔵されているから。
それで、「トミノの地獄」の都市伝説関係で、西條八十や、長女の西條嫩子の本を、数冊集めたんだけれど、「トミノの地獄」の都市伝説については、ふるるさんとのコメントで解決したと思うし、西條八十と、天彦さんの作品研究をしようかなと思っています。
筧さんも天彦さんも鬼籍に入られて、昔の詩人になってしまわれましたが、筧さんの山脈は、わたしと同年代の若い人がいるので、筧さんの作品研究は山脈の方がされるでしょう。
直接影響を与えていただいた詩人の作品研究が出来ることを幸せに思って。最後の直弟子って注釈がいいな。「5分でわかったことを中中言わない詩人が、たかだか数回の面談で図鑑の索引のように多岐にわたる短いコトバから掬いあげた真実」みたいな、泣きながら書いているような帯の文面の遺稿本がだせたらいいな。>わたしの
そうだ、ライフワークにしよう。^^