指標を越えて/いとう
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- 大覚アキラ 
- あとら 
- 「ま」の字 
- 望月 ゆき 
- がんさん 
- かおる 
- とうどうせいら 
- PULL. 
- 窪ワタル 
- みつべえ 
- 瓜田タカヤ 
- umineko 
まー本人がポイントするっつーのも、まあアレかと(笑)。

自分自身はこのテキストからずいぶん多くのものをインスパイアされたし、そして新たに何人かの方に作品を読んでいただけたみたいで、もお感謝たくさんって感じですけどね。
下でたもつさんが書いてることも、おー、と思って読みました。ぜんぜんネガティブな印象は持ってないので、おっけーです。

「自分が選者でも…」のとこ、いやーよくわかります。選者とか編集者って、ある種の職業でしょ?もう個人じゃないって感じがするなあ。やったことないけど。評価軸をどこに置くかって言うのは、それこそあらゆるアーティストにふりかかる命題だと思いますね。

最近、もういいやって感じかなー。評価軸を自分に置く。
それでだめなら、しゃーないって。ノーサインで投げるピッチャーですよ。どのみち、自分を説得できなければ、それは表現者としては敗北かも知れないなあ、と。

でもそれとは違う地平もきっとある。いいアドバイザーの声は素直に聞きたい。表現者としての正しささえも、こんなふうに、一定ではないはずだ。もちろん評価する側も、そう。

いとうさんは、「一般的な」評価軸を色々見聞きしてるんじゃないかな。そのわくにとらわれませんようにっていう、警鐘でもあるはず。それは、こうやってぼそぼそ詩を呟いてる自分にとって、とてもありがたいベクトルです、ええ。

まー書くしかないんですよ、ショートカットも、正義もない。そう思ってます。
- 前田ふむふむ 
- ペユ 
以下の方がポイントなしでコメントを寄せています。
- たもつ
ええっと、言わんとするところは大いにわかるのですが。前段の三
段落目、「詩の指標など、いくつあってもかまわないと思う。」よ
くわかります。同段落「いくつもの指標があることに作者が甘えて
いると、作品は死ぬ。死んでいく。腐っていく。」これも大いに頷
けます。
はてさて、それで第二段落「たぶん自分が選者でも落とす(笑)。
けれども、それでも、これは秀逸な詩だと思っている。」という部
分はまさに、指標の多様性を言ってるんだろうけど、その指標の多
様性によって、これは腐って死んでいく詩なのですか?
段落のつながりをうまくやっていかないと、uminekoさんが説教さ
れてるみたいです(笑)

もちろん、それはこの詩がどうのこうの、と言ってるわけじゃなく
て作者の心構えの問題を言っているということはわかるのですが。

要は指標の多様性に甘えるという作者の心構え次第で作品は死んで
いく可能性があると言っているにもかかわらず、指標の多様性に依
存して「秀逸」と言ってしまうのは、どうよ、という感じです。

それはそれとして、良い詩を紹介していただいてにんまりです。

追記
コメント、すいません。もちろん、いとうさんの意図しているとこ
ろは十分わかってますし、uminekoさんも、そんな曲解はしないで
しょう。ただ、それはいとうさんの人となりを知っているというと
ころに自分が依存しているからかな、なんて。
お時間取らせてすいませんでした。
 
作者より:
初出:「ちりつも。」216号
http://blog.mag2.com/m/log/0000079130/106439573?page=1#106439573
05/09/28


たもつさん。コメントありがとです。

んと、指標の多様性によって秀逸だと言っているわけではなく、タイトルにもあるように、
指標を越えているものがあると感じるが故に秀逸だというニュアンスです。そういったも
のが備わっている作品であり、それ故に、特定の任意の指標(ここで例示したのは「完成
度」ですが)のみでなく、「指標」という概念(なのかな?)をあてはめることによっても、
逆に、見落としてしまうものがあるんじゃないかな? それはなんかもったいないよね? 
という感じで。ということで、この作品が腐って死んでいくだなんて、露ほども思ってい
ません。

もちろん「指標を越える」という指標があると設定すれば、それも多様性の中に埋もれて
しまうわけですが、命題において自己内包させないってのは論理学上のルールでしたっけ? 
なんかそういうのもあった気がしますし(笑)、それはもう、揚げ足取りの範疇に入ると思
ってますので、もしそういうツッコミが来たら、まー、放っておくだけですが。

ともあれ、uminekoさんが説教されてるようなニュアンスに受け取られましたら、それは
もう私の文章力の問題です。uminekoさんにもすみませんと謝るしかないです。


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