以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- - 田中宏輔
- - 洗貝新
四方を海に囲まれ中には山や豊かな森があるこの島国。何かを見立てて拝むように、日本人には日本人の宗教観や独特な美意識があります。
散りならんやの美学。
元横綱の白鵬が協会を抜けて相撲を世界的な大会に組織したいとの思惑があるようですが、一方では私はその活動を憂慮しています。
伝統を継承してきた国技でもある相撲にしても、あるいは柔道や空手、剣道にしても、我々日本人が認めてきた武道にはその本人が強いからというだけで応援しているわけではない。
強くてもときには負ける。そして勝者も敗者も一戦を終えれば互いに静かに礼節を尽くして去っていく。いや、むしろ自腹を切るという精神性。敗者のほうにこそ意味を見出しているのではないだろうか。
この美学があるからこそ応援もするのです。
モンゴル相撲を肥やしに成長してきた体格のいいモンゴル力士たちは、気の強いハングリー精神も備えていて確かに強い。強いのだが、土俵の外でも暴れ廻ることが多い。
それは強さに精神性までも問われるという力士の地位や立場が、本音の部分でいまいちのみ込めていないからだろう。
我々日本人が見よう見まねで習う外国の文化を本当に理解するのには時間を要するように、日本人が持つ生真面目な礼儀正しさを理解するのには時間も必要になるはずだ。
人手が足らないから、といってなんでもかんでも人間を増やせばいいというものではない。
見過ごされて必ず害が生じてくる。
このことは民族の優越性に関係なく人物本位で選ばれるのが正解であるのだ。
---2025/06/16 09:09追記---
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