作者より:
由木名緒美さま。
ありがとうございます。お言葉たいへんに嬉しく思います。励みになります。
最終選考に残るという望外の結果となりましたが、大脚本家、荒井晴彦先生はじめ、審査員の方々からは厳しい評価を得た作品でもあります。いただいた講評をもとに改編稿として公開させていただきました。自分の根っこに在る〈詩〉を大切にしながら、これからもシナリオを書いていければと思っています。
---2023/12/14 20:45追記---
たまさん。
心のこもったご意見ありがとうございます。本当に嬉しく思います。
この作品は、一次選考を通ったとき、自分でも驚きまして。駆け出しとはいえ、アイドルとデートなんて「中二病炸裂!」みたいな稿が最終選考に残るとは、みたいな感じでした。
二人が死ぬシーン、応募稿ではありませんでした。ですが選評で多数の審査員の方々から「それが書かれてないのはおかしい」と指摘を受けまして、改稿した次第です。「タイタニック」を例に出して指摘されている審査員の方もおられました。自分としては書き直してみたものの…という思いは、正直あります。
二人の手の痣ですが、二人とも小指が生まれつき欠損しているという設定でした。ここを荒井晴彦先生に「ヤクザじゃあるまいし、変!」と一刀両断されまして。やっぱり、最初に浮かんだアイデアが傷になることもあるのだなあと。
それから二人が観る映画ですが、応募稿は『太陽がいっぱい』でした。で、それも荒井御大に「この場面で『太陽がいっぱい』はおかしい。この人本当に映画が好きなのか」と身も蓋もないご指摘いただきまして。いや、ここ『冒険者たち』』とどっちにするか迷ったんです。で、まあアラン・ドロンといえばやっぱり『太陽がいっぱい』だよな、と安易な選択してしまい、その安易さを見抜かれてしまいました。
この作品で最終選考、次作で三次選考、そしてことしの城戸賞で二次選考と、あと一歩が届きません。独学でここまで来られたの感慨はありますが、あと一歩、二歩、踏み込みが足りないのだと思います。書ける時間は限られているのですが、「この一作」に真摯に向かい、深く考え改稿の上、応募しようと次作に取り掛かっております。
お読みいただいた上、ご感想いただきありがとうございました。胸が熱くなりました。月並みな言葉ですが、頑張って書いていきます。