そのとき/太郎本人
 
以下の方がこの文書を「良い」と認めました。
- もも うさぎ 
いい。
- しいこ。 
- アオゾラ誤爆 
- 馬野ミキ 
- とうどうせいら 
作者コメント長〜(笑)
 
作者より:
みなさま、ありがとうございます。

納豆、嫌いになってたんですよ。
あの、ねばねばした豆の発酵食品。
子供の頃は好きだったんですけどね。
あの臭いがどうもねえ、苦手になっちゃったんです。
ひとくち食うと「ヴォえっ(涙目)」というくらいに。

 あ、なんで、納豆の話をするかというと、したいからするんですが、まあ、理由もありまして、理由というのは大抵ちんけでつまらない、いわば言い訳、説教、解説なんですが、聞いて下さいませんか?ね?聞いて下さい。はい。
 一年ちょっと前、親父が、実の親父ですよ?まあ義理の親父なんていませんが、まあその親父殿が、以上悪性細胞をやたら作っちゃう胃の病になりまして、胃を全摘出してました。
そう、胃がなくなっちゃったんですね。
そのため、腸内細菌バランスをかなり良くしないと、大変なことになるらしいんですね。
で、胃を全部とっちゃってから、1月ほどたって、我が家の冷蔵庫には、ヨーグルト、チーズ、納豆、ヤクルトと発酵食品のオンパレードになったわけですよ。
特に納豆はもともと親父の好物だったのですが、以前よりさらに食べるようになりまして、ほぼ毎日1〜2パックはねちゃねちゃと拵えてずるずる食っていたんですね。
もちろん、私は納豆、きらい、だいきらいになっていたものですから、そんな場面に遭遇した場合は自室に退散か、外出するわけなんですけど、ある日、といっても結構最近ですけど、親父が納豆をかき交ぜるところを見たら、まずパックをねちゃ〜、とあける、で続いてヨーグルトのパックを冷蔵庫から出して、って一緒に冷蔵庫から出せば良いのにね。まあ、とにかくヨーグルトのパック、取り出すんですね。
で、何をするのかと思ったら、ヨーグルトを大さじ2杯程度、あの茶色くてしわしわでねばねばぬちょぬちょぷんぷん臭う遊星からの物体Xのうえに「てろ〜」って垂らすんですよ。
も、私ビックリ仰天ですよ。
うまいのか?と親父に訊ねると、「うん、うまい」と仰りやがりますのですございますね(?)
ここで、私の中にあるアイデアがひらめいたんですね。
というよりもイスラムの教えに導かれました。

「目には目を、歯には歯を、発酵には発酵を」

納豆がきらいになった私はかつて色んな試み(えのきだけ瓶詰めと和える、山芋玉子オクラめかぶモロヘイヤのネバネバ攻撃などなど)どれもダメでした。
しかし、ヨーグルトをかける、これには気がつきませんでした。
ためしにやってみよう、と思いました。
なんでかというと、納豆といえば健康食品の代名詞みたいなもんですからね。私だって、そんな毛嫌いしていたわけじゃなくて、ずっとずっと食べたかったんですよ。
ほんと、うそじゃないですよ。
ほんとですよ〜(by小春)
とはいえ家のものみなに「納豆きらい」を宣言していた私ですから、納豆ヨーグルトぐるぐる大作戦は家族みな寝静まった夜中に行われました。
つい一月くらい前のことです。

あ、ちょっと長くなりすぎたので、一旦休憩しますごめんなさい。
(続く)

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