愚愛の詩/ただのみきや
Lucyさんのコメント
読んでいて胸が痛くなるような、赤裸々な独白・・
と読んでいいのかどうか、そうも読めるけれどもあるいは
緻密に構成されたフィクションまたはデフォルメされた
ひとつの親子関係のモデルであるかも知れないし、
どう読んだとしても、それに耐えうるリアリティーが存在するからこそ、
私は胸が苦しいのでした。
父親、母親を問わず、親としてみにつまされました。
時に自虐的なまでに鋭く分析的な視線が痛々しいと思いました。
親心などと甘いイデオロギーにぼかして書いていた己の欺瞞を突き付けられる思いでもあります。