深夜のナポリ譚/faik
faikさんのコメント
おひさしぶりです。
とりあえず生きてます。


実は私、結婚五年目にして漸く赤子を授かりまして。
ああいえ、決して欲しかったのにできなかったとか、そういうわけではありません。
もちろん、欲しくなかったってわけでもないのですが、果たして私みたいな青二才が母親になっていいものなのか、とかいう、よくありがちな葛藤から抜けられなくて。
今はもう葛藤してないのかと聞かれるとまた話は別なのですが、とりあえずここ何ヶ月かは、案ずるより生むが易しというか。そういう前向きな心持になりましたので、いっちょやったれ、と。

そんなこんなで、現在妊娠七ヶ月。
つわりはこれまでにない修羅場でしたが、今は、思春期以来殺伐とし続けていた心が嘘のように、穏やかな、なだらかな日が続いております。
お腹の中でぽよぽよと動く我が子を感じる度に、幸福という言葉を、言葉どおり腹の底から感じている次第であります。

それと同時に、自称詩人としてはいささか躊躇っております。
私にとっての詩作はこの十余年、言葉にならない負の感情をぶちまける為のものであったのに、今の私には詩を書くだけの激昂がないのですから。

勿論、見てくれだけのものなら、今でも書けるかもしれません。
けれど、私にとって詩(こいつ)は、長年連れ添ってきた相棒や恋人のようなものですので、そういう適当な心持でこいつと向き合うのは野暮だなぁと。


また、書きたくなったら書きに来ると思います。
なにせ気分屋なので、明日にはもう暴言吐き散らしたい私に戻っているかもしれませんしね。


では、皆様。
また、いつか。