花/夏嶋 真子
AtoZさんのコメント
倫理を押し出すときには「そのこと」に含羞を感じなければダメですよ。
でないとシンジツが伝わらない。
公園に捨てられた花の枝を拾ってゆく人の心はやさしい。
それはそれを拾ってゆく人が無心だからだ。
つまり沈黙のなかにそのやさしさが守られているからだ。
だけどその気持ちを詩人が対象化するとき、とてもいやらしいものが滲み出る。
倫理的なものを押し出す詩なるものの成否は、それをどう料理するかにかかっている。
しかし、それは詩の技法でどうなるものでもない。
だれかの詩集を読んだからといって変わるものでもない。
この詩から、わたしは語り手のやさしさなど、つゆ感じませんね。
だけど、
「わたしはやさしい」というメッセージはうけとれました。
しかしそんなメッセージなら、もうだれもがどこでも大判振る舞いでやっています。
とくに二連はまるでダメ。

すこしお休みになって、静かに、自分をひっくり返してみてみてはどうですか?

---2010/04/14 08:41追記---

銀色夏生? 恥ずかしながら一度も読んだことなかったので、いま
ネットでちょっと読んで見ました。
あははは。鵜飼さん、いくらなんでも銀色夏生と一緒にしちゃどうかなですよ。
あれはていのいい「お経」ですよ。(ぷっ)
でも、あそこまで流暢なお経なら害はない。聞き流すにはもってこいでしょうが。
夏嶋さんは銀色夏生のような売れっ子になれる要素はじゅうぶんあると思います。
(名前もいいし)
だけどそうするならもっと程度を落さなければ。
それに耐えられるだろうか。

---2010/04/14 08:48追記---