【批評祭参加作品】客観描写ということ(高浜虚子)/古月
角田寿星さんのコメント
高浜さんは晩年になってもブレなかったんですねえ。
高浜虚子がどーしてこんなこと言ってるかというと、あれですよね。直接の相手は同郷同門でかつての親友、河東碧梧桐ですが、他にも尾崎方哉とか種田山頭火とか、こりゃまた主観だらけで「ひとりでさびしいよう、んでこれからもずっとさびしいよう」みたいなことずっと書いてて、それがまた受けちゃって「俺がこんなに苦労してるのに何であっちの方が受けんだよう」とか「こんなんばっかになったら俳句はオワっちまうぞ」とか、そんな思いがあったんでしょうね。

ぼくは個人的には「詩にもならねえようなクソくだらないこと」を「クソくだらなく書いた」詩とか、結構好きなんですよね。