一角獣/やまうちあつし
足立らどみさんのコメント
面白い作品でした。

思っていないのは

と思ったが煙草は吸わないのを思い出している
壊れた天使を抱いている
という詩を書こうとして書けないままだ
気が付くと下腹が痛い
振りむけば一角獣が来ている
角が下腹を貫いている

の6行でした。そこになにかありそうなので、
6行をターゲットにして深読みしてみると、、、

壊れた天使を作者として描こうとしたが、自分のことはなかなか分からないものだ。
だからなかなか書けないでいたところ、腹痛になり、壊れた天使はこのことなのか
と思った瞬間に、奇跡は重なり、一角獣まで現れて、作者は一角獣となって自分の
腹を突いていると読みば、納得できる、というのも、振り向いたところに一角獣が
いたのならば、角は背中から下腹を貫くはずで、下腹を貫いているのは前か横に
一角獣がいたわけだから、何処かで、憑依と瞬間移動のような奇跡が起きたはずで、
現場にいるのは、作者だけだとすると、作者が壊れた天使になったと理解した途端に
一角獣になり、壊れた天使の下腹を貫いたのだろう。間違った深読みか?