償いの刑事コロンボ/菊西 夕座菊西 夕座さんのコメント
atsuchan69さん、ありがとうございます。
コロンボから未だぬけられません。「ぬけられます」とどこかに書いてあったんですが、メモ帳が破られてまして。どこかの机の引き出しにでもまぎれこんでいるかもしれません。でも、まだ、コロンボならましなんだと「ぬけられます」の詩を読んで感じました。どうしてもコロンボだと「ことば」が軽くなってしまうようで、コロンボのインチキ臭さばかりによりかかりすぎている感じが抜けきらないため、どうせぬけられないなら、もっとコロンボの鋭い眼光で非合法たちを射ヌケルように精進します。
りつさん、ありがとうございます。
コロンボにも「うた」を捧げてくださり、ありがとうございます。涙のかわりにコロンボがあふれてくるし、舞い上がるほどうれしいことはないのにコロンボだけが頭の中に舞い上がってくるのです。でも、そんな状態に嘘をつかなくていいといっていただけて、これからもコロンボを詩っていけそうです。
息を潜めて
カーテンの中
白々、昇る陽を
待っているのに、またコロンボのやつがしらじらと浮き上がってきても、「うた」でもって疑いを晴らしてやります。私はちかって罪の奴隷なんかじゃない。
洗貝新さん、
ひょっとして銭形警部、ではなくて銭ガイ警部、よく見ればやっぱり洗貝警部さんで、まーた私を逮捕しにきたわけですね。そうなんです、またコロンボをつまみ食いしてしまいました。やめよう、やめよう、と思っているんですが、店頭でコロンボをみかけると、ついつい転倒してしまってスッテンコロリン、コロンコローンと転がって、気が付けばすっかりコロンボに食いついている常習犯です。もちろんお金はもっておりません。窃盗の容疑はみとめます。
しかし洗貝警部はこのたび一対一の戦いに注目され、そのスリリングな駆け引きに人間模様をよく見てとっているわけですね。一対一、まさしく私がコロンボに強く惹かれる理由もそこに由来しているのかもしれません。というのも一対一の場合、世界はこの二人のために後ろへ引き下がるわけであり、いわば世界が二人のために舞台を捧げてくれるのです。となると、全ては二人のために存在するようなものです。机も、ペンも、メモ帳も、単なる道具であると同時に、二人のための道具になるわけです。そうなった場合、私には机、ペン、メモ帳といった感じで、コロンボのドラマに登場する全ての道具、背景、セット、人物、セリフ、これらは一つもムダになるものがないと見えてくるわけです。いずれもが特別な存在といえるでしょう。
どうしてこういうことが起きるのか。私には謎でした。ひょっとしたら事件の隠された伏線を熱心に探すあまり、あれもこれもが伏線に見えて、それで登場する全てが貴重なものに見えていたのかと考える節もありました。しかし、洗貝さんのご指摘により、一対一の世界が、その緊迫感が、その抜き差しならない対峙が、そして「他には何もないという虚しさ」が、かえってその他の存在を特別にするのだということに気づかされました。
これは一見すると矛盾のようにも感じられます。一対一のほかは、すべて後ろに引き下がって、個性が失われるのだから。ところが、一対一だからこそ、後ろに引き下がった全てが特別な神秘性を帯びるわけなのですね。なぜなら、コロンボは対峙するたった一人のその背後に、事件の鍵を探るわけであり、いわば全てを疑ってかかるように慎重に見つめ直すわけですから。コロンボと対峙する犯人もまた、コロンボの背後に全てを隠そうとして、落ち度がないか目を凝らし、完全犯罪でくるめようと躍起になるからです。こうなると、この二人にとって世界とは、いわば全て自己の曇りなき目で洗い直さなければならない存在でして、洗い直すからこそ(さすが洗うガイ警部!)、全てがある意味、輝いてみえるわけですね。たとえコロンボがヘタレを演じるどうしようもないシーンであったとしても、ドラマを見る者にとっては、それこそがコロンボそのものであるような貴重なシーンに思えてくるわけです。
ということで、貴重なご意見をありがとうございました。
私も今回のコロンボでは、全ての背景が意味あるもの(関連のあるもの)、意識的であれ無意識であれ、抹殺されたものが全て償われるものとして描きたかったものですから。
ということで、窃盗容疑も一対一の前では不問に付されるということで、洗貝警部のその寛大なる措置に感謝いたします。ここで問題となるのは「菊西vsコロンボ」のみですからね。
弥生 陽さん、ありがとうございます。
>電車で
>品川を見て置きながら
>こんな丸いテーブルで
>ホラーを見てる
センスが光りますね。わたしもコロンボ以外に、SFホラーもよく見るんですが、こんなふうに出てこないな。
>ぶどうを食べない
>のは
>この先にあるチーズだから
>チーズだから
まさかチーズが犯人だとは、思いもよらないよ。ぶどうだったら、せいぜい「どう」つながりで、動物を疑うのが私の精一杯な推理だけど、その先にチーズがありましたか。しかも2回「チーズ」を出して念を押してるってことは、雨があがったら絶対「チーズ」なんだろうな。
ということはぶどうは雨粒で、晴れ間はチーズなんだな。そうくるとしっくりきますね。雨になったらぶどう粒の先をはしってチーズを待ち受けたわけだ。コロンボよ、世界は広いぞ。推理よ、もっと先へ飛べ。デザートを食べなかったやつは、怪しいぞ、スカートをはかなったから、きっと腹をしぼりあげているにちがいない。でも待てよ、デザートを食べなければ、腹がでないから、きついズボンをはいてベルトでしっかり腹をおさえこむんでないのか? これは罠だ、原宿へ走れ、スカートを買いにいったはずだ。といった感じで、「雨になったら走った」をしばらく追跡してみます。
---2025/12/06 14:11追記---