「文学極道」への弔辞(再校正済み編)/室町 礼
室町 礼さんのコメント
みなさま、お読み下さりありがとうございます。
文学極道の全作品を読んだことがなく大賞作だけですので
むしろ賞をとらない投稿作品のなかに
ほんとうは物凄いものがあったのかもしれません。
もしそうだとすればわたしの不徳の致すところです。
足立らどみさまがいうように
 言葉の概念が身内の人間関係内で近親相姦されて
 どれもこれも特殊(気持ち悪く言えば、いびつ)で
 サイト自身が予定調和のがんじがらめになついて
 ドロドロだなという感じでした。
というのはわたしがよくいう「煮詰まる」という情況を
あらわしていまして、
30年前には互いにネット空間で出会って初心で意見を
戦わした者がいつのまにか狭い数と狭い世界で交流を深
めてしまい、その関係図が複雑に入り組んでしまうと、
これはもうどうしょうもなく足立さまのいうように、
知り合い同士の「泥々の近親的な褒め合い」の場になります。
政治の世界も経済の世界も文学の世界もこの80年のあいだに
どろどろの関係図を作り出してにっちもさっちもいかない
世界をつくりだしてしまいました。詩壇もそうです。
わたしはこういう人間ですからこの30年、ネット投稿者と
外部で落ち合ったことが一度もなくなあなあの馴れ合いから
は身を引いていますが、
どろどろに煮詰まって来ると新人が入りにくい。あるいは
ちゃんとした批評(読者の率直な感想)が忌避されて
褒め合いになる。そうするともう終わりです。その終わり
を回避するためにビーレビやその他に投稿板が延々と
つくられるのでしょうけど、これがまた「ドロドロ」の
関係者ばかりがまたそこへなだれ込むのでもとの木阿彌です。
結局、現代詩フォーラムが一番気楽なのかもしれません。笑

---2025/08/28 09:51追記---