遠雷 /月乃 猫
ひだかたけしさんのコメント
〉いまだ
陽光は、液化した黄金色 響烈な光の調べで庭をみたす 

乾いた梅雨の刹那
響きは、すぐに
私と 私の麦わら帽子をうつ
大粒の雨にかわれ

この最終連に収束する硬質な詩文体と、
その文体を起こしている詩想の深み、
垣間見せる傑作だと僕は想います。