北へ・・・/soft_machine
おぼろんさんのコメント
「鳥」と「陶器片」という有機的なものと無機的なものとが対照的な存在として感じられました。作者の意図したこととは、必ずしも一致していない読み方なのでしょうけれど、わたしの心には響いた。……それが、「耳殻の骨」という、肉体のなかでも無機的なものとして、一点に帰結しているように感じられ、ゼロ点への凝縮、そして終行の「歩いて、北へ」という爆発。印象的な作品です。