立春 二篇/岡部淳太郎
アラガイsさんのコメント

立春を迎えれば卒業式を仰ぎみる。そして若者たちは新たな地を求めて巣立っていくわけですが、しかしその温々とした気分でいられるのも束の間でしょう。成長して大きな社会に繰り出せば、対人という関係にも疲れ果て気分は梅雨のように晴れやかでもなくなる。二連~春は落ちる、ということはないか~ここからの逆説的な捉え方が、小鳥たちの鳴く警鐘のようにこの立春という詩を意味広く響き渡らせていますね。