破調/ryinx
菊西 夕座さんのコメント
>焦点を結ばなかった
>商店にはいって
 この「しょうてん」が掛かっているあたりから連想するに、この詩にはいろいろと裏に重ねた意味合いがあるような気がします。

>不可熱
この不可熱も「熱負荷」あるいは「孵化」と掛かっているのかな。

そう考えるとタイトルの「破調」もおそらく「破蝶」なのでしょうね。

そうすると、この浮き沈みしている詩文の形も蝶がふらふら舞っていると見えなくもない。そう見えるだけで、この詩は深みが増すといいますか、楽しく見えてきます。

そして、この蝶のふらつきが表現しているものは、どうも記憶のあやふやさ、視認の不確かさにつながっているようです。

「はじめから知らないのか」「結果的にそうなったのか」。
このへんがぼやけています。

 「ロウソクの木
 とミシガンの
 蝶ケースのなか
 静止して
 2時間
 値段交渉する」
ここが謎を解くひとつの面白いポイントになるかと思いますが、2時間も値段交渉するというのは普通だとちょっと考えられないので、「静止して」というのは「精子して」の仮面であり、実際は蝋燭の木の下でミシガンの蝶をピンにとめて性交渉したのでしょうね。うん、なんともイヤラシイ! 移ろいやすい蝶は浮気の象徴ともいいますからね。

それで、付箋を敷いて家に帰ったわけだ。付箋を敷くってことは、また店に行って続きの性交渉をやろうってわけだ。布団を敷くと正直に言ってほしいところです。それとも、「ミシガンで発情」を「見知らんので初蝶」とまだシラをきるつもりでしょうか?

>「さっきまで、思っていたことが」
>「どうしてか思いだせない。」
とぼけたってダメなんですよ。ネタはあがってるんですから。
>「留め金は箱に入っていた」
これが証拠ですよ。ブラジャーのフックかガーターベルトでしょう?

ということで「もはや零戦」、すなわち玉砕覚悟の開き直りなんでしょう。
>なんども
> 繰り返されれたあさ
なんども繰り返された不倫に奥さんは泣いてます。
奥さんは

>少しでもひかりがみえたら
どうでしょう? 奥さんが観音様ならこの曖昧模糊とした告白にも寛大な光を処置し、結婚生活の明日をピン止めしてくれるかもしれません。

(私の読みが破調してしまっていたら誠にすみません。)