五行歌・夜闇の熱の奥に/ひだかたけし
朧月夜さんのコメント
「モノ」という言葉に引き付けられます。ひだかさんの詩については、不勉強で申し訳ないのですが、「精神性」を全面に押し出して来る、という印象があります。言葉の一つ一つが、精神の営みなのですよね。そういった部分、わたしのような俗物には追従できない部分です。ですが、ここで一転して「モノ」という言葉を紡いだ時に、そこには一体どのような「モノ」が見えているのか。それは哲学的な「物」か、それとも詩情としての「物」か、と悩ませる辺り、言葉を失ってしまうのです。それはこれまでの創作の歴史がなせる業ですね。単なる「物」よりは深い、何かしらの意味ありげな「モノ」を感じざるを得ない。そういう部分に感嘆します。

追記です。五感を超えた存在ですか。実は……わたしは元々は理系志望だったので、五感を超えるですとか、精神や意思の世界の尊さ、ということがよく分からず。どうしても物理に捉われた次元で物を考えてしまいます。ひだかさんは、それに対して、より哲学的な姿勢で物を書いているのかもしれませんね。わたしは哲学には不案内だったのですが、哲学を学ぶにつれて、「そこには科学を超えた真理がある?」とも思い始めています。今さら遅いのですが……。そうですね。世俗を超えた真理にたどり着くことが、ひだかさんの目標なのかどうなのかは、分からないのですが、その内なる戦いはこれからも見守らさせていただきたいと思っています。こういう戦いの歴史を無料で読めるというのは、現代の良さでもあり、作者にとっては悲しい点でもあり、微妙なところかも知れませんね。まあ、わたしはこれからも作者なのか読者なのか、どっちつかずかな(笑)。駄文失礼いたしました。m(_ _)m
---2022/08/27 02:30追記---