秋霧の朝に/帆場蔵人
アラガイsさんのコメント

 読んでみました。
しっかりとした手拵えで書かれていますね。
それで二つくらい気になりました。
現況で語られる冒頭と終わりの連ですが、特に入りの場面では霧という文字の多用が少し気になりますね。霧が出始めれば雨が上がり晴天になる。~このような表現が繰り返されてもいます。終わりの夢の部分でも霧は特徴的に対を成します。冒頭はもう少し要約して削れないかな、って感じましたね。
それからもうひとつ、作中人物で描かれる虎じいと父親。特に虎じいと接触する仲を怒鳴る父親。文中では~筋もんやったからなぁ~と簡単に祖母に言わせていますが、ここはもう少し語り手の説明があってもいい。なぜなら、虎じいにしても、父親にしても、その性格や風貌までもが把握できる作品の肝にもなり、作者が語る霧の正体の核ともなる場面、だと思うからです。
以上二点ざあっと眼を通しただけですが、なかなかどうして、よく書かれていますよ。
---2019/12/04 15:44追記---



---2019/12/04 15:57追記---

---2019/12/04 15:59追記---

---2019/12/04 16:12追記---