シエスタ/山中 烏流
ゴースト(無月野青馬)さんのコメント
遅ればせながら拝見しました!
今回の作品で特に思ったのは、“起=始まりの大事さ”です。
出だしがとても好きです。
水に一滴の墨汁を垂らした時のような変化が、起きる、その場面として、上手で、それ以降の展開を導いていけるだけの力が一連目には宿っていると思います。

以降も、心情描写に、可愛らしさと悲痛さが程よく混ざり、正にメンチカツのような食べ物になっている気がしました。
そして、(私)が、行うこと(嫌いなものを混ぜる)や願うことが、(彼)に届けば、その届き方は、この詩の出だしのようになるのではないかと想像しました。
…だとすると、最初に(私)に訪れた変化は、(彼)からのモノではないのか?とまで、連想出来、この世界の循環のあり方には大いに賛同するのです。