すべてのおすすめ
唾をべっと吐いて
スタンスを取り
必要以上に
鋭い眼光で
強い態度で
何の責任も要らない、関係のない
政治やメディアに噛みついて
なんならやってやるぜと
ジャブを繰り出して見せる
....
あの年の十月
酒場で知り合った
ヤギという男と二人で
ミシシッピ・ワンの合図でショットガンをぶっ放した
ホリデイで賑わう
陽の当たる大通りで
男も女も、ポリスも子供も
血を吹いてぶっ飛ん ....
おかしな時間に目が覚めて
それからずっと眠れない
閉じ込められた寝床で
脱出計画を練っている
きちがいは耳を澄まし
こそこそと覗いている
晴れるという話だが
夜明けまではなにもわからない ....
偽物のイマジンが街を闊歩している
俺はガイガーカウンターを海馬に埋め込んで
徹底的に感染を拒否する
ヒステリックな世間の声
真剣さこそが真実だと
信じて疑いもしなかったやつら
パリコレ ....
海岸に流れ着いた死体は
名前のないまま葬られた
世間から隔離された
小さな漁師町の住民たちの優しさは
どちらかといえば退屈から来るもので
テツは一五歳
マチは一六歳
ラノは一四歳だっ ....
あなたは世界をかくすほどの傘をさして
しのび足のような雨のなかを歩いている
ひらひらするくるぶしまでのスカートはすこしだけ濡れて
きれいにふちどられたショートケーキのようだ
つばめは果 ....
亡骸の幻影を抱いて
流木の間を
記憶を縫い取るように歩く
靴底を受け止める
砂浜の感触は優しく
けれど
優しさというのは
時折
無関心と同じで
巡回機のようなカモメたち
薄 ....
瞬きのように
古い明かりが
点滅を始めて
一日のおわりの
非常信号みたいに
すべての支度は終わった
あとは眠るだけ
眠りなどしないだろう
往生際は悪いほうが潔い
ほんとうに美徳と ....
波を押し返そうとするみたいに冷たい風がひっきりなしに吹き付ける二月の海岸には僕ら以外人っ子ひとり居なくて、そのせいで僕たちは足跡ひとつついていない砂の上を多少の引け目を感じながらずっと、アイロニカ ....
アシンメトリーな幻覚の調和、眼球をくるむみたいに薄く広がり、俺は制作途中のアンドロイドの頭部のように身じろぎもしない…そういうとき、どんなふうに動けばいいかなんて判るやつは居るか?居やしない、賭け ....
たしかレイモンドとかいう
古臭いペンネームの小説家の女が
205の明かりを消したところで
向かいのマンションは奇跡的なビンゴゲームの
結果みたいに真っ暗になった
午前二時には珍しいことさ ....
冷えた水道管が時々、石膏ボードの向こうで短い悲鳴のような音を立てる、闇雲に詰め込んだ食事を腹の中で撹拌しながら、窓を這う虫の数を数えていた、ここ数日、ひどく目を凝らし続けていたせいで延髄のあたりが ....
回転する序曲の韻律はすべて逆さまだ、首を傾げたって上手く読み取ることは出来ない、そんなときは頭で理解しようとしないことだ、頭で理解すれば理屈っぽくなるだけだ、イメージを読み取るのさ、まんざら素人で ....
きみはうす汚れた扉にもたれるのをやめて
新しいにおいのする通りのほうへと急いだ
おれは正体の知れないジレンマにすこしとまどったあと
洗面台で昨日の夢をようやく洗い落とした
冬の街は ....
亀裂亀裂亀裂亀裂の隙間微熱混じり卑劣極まる侮蔑罵声死別する疲弊苦楽する詳細ブラフするテーブル自爆する我欲記憶する付録解熱する錠剤フレキシブル展開ほとばしる臨海ぶら下がる残骸、機械機械機械機械たちの ....
昨日、落ちて行った欠片は
一昨日との間で見失った
今日、すれ違ったものは
いつか仲違いした誰かとよく似ていた
長雨に汚れた
川のほとりに腰を下ろして
彼らの急ぎ足の
旅を
老人 ....
溶鉱炉の
中で
どろどろに溶けた
灰色の自我を
化粧水の
ように
皮膚の上に
塗りたくる
熱さというよりは
痛みの連なりで
焼けていく
おれの上面
度を超えた衝撃は
....
安いキャリーバッグの
硬質プラスチックの車輪が
まばらな拍手のようなリズムで
旅行者の孤独を連れて歩いている
バスターミナルは蒸し暑く
分厚い屋根に覆われている
様々な方言や言語が
....
果てしない豪雨のさなか、悲鳴を聞いた気がした
たぶん現実のものではないのだろう、けれど
おれは街路で耳をそばだてる、かなり昔、こんな歌があったなと
そう、思いながら
今日のすべてが粘ついた ....
シッカロールぶちまけたみたいな目覚め
水泡のような光が
カーテンの隙間でうずくまってる
殴り飛ばすみたいに引き開けると
強姦のような朝日が目の前で睨んでいる
君よ、空は明るい
....
喫煙者でもないのにライターを、それも中々に高額なオイルライターを所持しているのにはそれなりの訳がある、なんのためかって?それは話を聞いているうちに判ってくる―なんて、べつにもったいぶるようなことで ....
性急な紺碧が
ときおり、夕立と入れ替わりながら
ニュープリント版のような
景色を塗り替えていく
おれたちはコカ・コーラ・ボトリングの
罪深き赤色に寄りかかりっきりで
ラジオのキャスター ....
僕らの切り損ねた爪は廊下の板の隙間から果てしのない奈落へと落ちて行った、僕たちはなすすべがなく、神経症的な音楽の中野先生のピアノに合わせて「帰れソレントへ」を各々のパートに分かれて歌うのが精一杯だ ....
断首されたばかりの蛇のようにのたうちながら俺を封じ込めようとそいつは現れた、俺は逃れる隙があるかどうか見極めるためにそいつから目を逸らさないままで立ち尽くしていた、そんな風に対峙してからどれくらい ....
思考が樹氷になるのではないかと危ぶまれてしまうほどの凍てついた夜の記憶が、どっちつかずの六月の夜に蘇るパラドクス、同じころに叩き潰したしたり顔の羽虫の死体は気付かぬうちにカラカラに渇いていた、艶加工さ ....
古めかしい上着はもともとはそこそこに値の張るものだったらしいが、今ではあちこち擦り切れてしまって、ジョージ・A・ロメロ映画のエキストラが衣装のままで歩いているのかといった有様で、凍死しないでいるのが精 ....
ハーレー・ダビッドソンに跨った売女が陽の当たる大通りで存分にハンドルを振り回しているころ、西のほうの古いアーケードじゃ昨日そこでショットガンを撃ちまくって逃げている少年のニュースでもちきりだった、 ....
雨の日の土は重たいけれど掘るには適している。三年前にホームセンターで購入したプランタースコップで、その日もわたしは裏庭に穴を掘っていた。大した穴ではない。人間の頭蓋骨がすべて埋まるぐらいの、小さな ....
真夜中を疾走する無軌道は自意識は所詮、夜明けとともに失われる時代遅れのノスフェラトゥだ、陽のあるうち連中はどこに潜んでるのかまるでわからない、お互いの顔すら見分けがつかないほど暗くなるまでは怖くて ....
滑落した真夜中の亀裂の底辺に横たわり
衝撃の中で朧げな幻想を見ていた
ままならない肉体のどこか入り組んだ場所で
仕切り直しよりもシャットダウンが要求されていた
そこは氷山の中心のように ....
Lucyさんのホロウ・シカエルボクさんおすすめリスト
(139)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
見苦しい、シャドー
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ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-4-7
空瓶
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ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-4-6
白紙のページを信じる
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
20-4-2
満足できない
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
20-3-29
からっぽの世界
-
ホロウ・ ...
自由詩
8*
20-3-22
雨の日、うつくしい使者と
-
ホロウ・ ...
自由詩
8*
20-3-1
今夜、この砂浜に座って
-
ホロウ・ ...
自由詩
6*
20-2-20
アラウンドアバウトミッドナイト
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
20-2-16
あの娘は灰色の中に消えた
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-2-13
機械的な清潔の上に横たわる混沌のあらすじ
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
20-2-2
こちらは閉じられ、あちらはよそを向いている
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
20-1-31
サウンドとヴィジョンだけの短い夜の話
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-1-31
廃棄物になりたくないのなら
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
20-1-5
そしてがらんとした部屋のなかだけが
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
19-12-13
マシンガン
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-12-12
雨は永遠のように降る
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
19-10-2
あの灰が零時になるとき
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-9-15
どうして時々どこかに出かけるのだろう
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-9-9
You_Can't_Always_Get_What_You_ ...
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-8-15
君よ、空は明るい
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-8-9
Firewheel
-
ホロウ・ ...
自由詩
1*
19-8-4
Stray_Cat_Blues
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-8-1
僕らはいつも自分だけの譜面を探しているように
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-7-19
ケモノの夜
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-6-30
ケロイドのような思春期を纏って
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-6-24
不自然な迷子に関しての思惑について
-
ホロウ・ ...
自由詩
4*
19-6-6
知らない道で親し気に話しかけてきた男
-
ホロウ・ ...
自由詩
3*
19-5-19
I_Know_I`m_Losing_You
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
19-4-14
吠える犬は繋がれるか処分されるものなのに
-
ホロウ・ ...
自由詩
2*
19-4-4
冷たい七面鳥
-
ホロウ・ ...
自由詩
5*
19-3-25
1
2
3
4
5
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