悲しさと寂しさは
似ているようで違う
悲しさには少し
怒りの気配があり
寂しさには少し
温もりの気配がある

楽しさと嬉しさは
似ているようで違う
楽しさには少し
短さを感じ
嬉 ....
きみのことばは

秋の冷たい雨のようだね

仄かな愛の燃えかすを

ひとつ ひとつ 丁寧に

つまむように消して行く

夏の陽射しに彩られた

一輪の記憶が今しがた

明け ....
ハーモニカが吹けなければピアノも弾けない
タンバリンをやらせればうるさくて
縦笛は持ってくるのを忘れてしまった

町を歩けば石を投げられて
医者からは匙を投げられて
友人だと思っていたもの ....
西日が窓枠の影を作っておおげさに見えてくるころ
ひっそりした教室で息を止めていた

均等に並べられた机の一つに腰掛けて
線の薄い魔物と向かい合っている

吹奏楽部のチューニングがだんだん大 ....
生まれてきてしまったのだから もういいの

よろこびに満ちた今日だったから もういいの

過ぎてしまったことだから もういいの

やるだけやったのだから もういいの

死んでしまっ ....
夜道を歩く。
住宅地を歩く。
誰もすれ違わない路地を歩く。
明かりのついた窓を見上げる。
一人で歩く。
気が済むまでぐるぐる歩く。
何かを取り戻せるような気がする。
憎けりゃ殴るし欲しけ ....
重たい鉄兜を被せられた人がいる
気がついた時にはすでにそうだったから
それが自分だと思い込んでいる
ゆらゆら不安定に生きていて
ある日たまたまどちらかに傾くと
それっきり右なら右
左なら左 ....
心の晴れ間は錯覚だから


いつも本当はどんより曇った空より

淀んでいること 

誰も知らないわけじゃない


知らないふり?


できるわけない

心の中なん ....
自分のすべき事が
見つかった。
できるかできないか
分らないが私のできる事。

私にしかできない事
反対も多いと思う。
でも私は負けない。
皆と戦う。

勉強は人間関係を
悪くす ....
耳をふさいでつながりを断った

少しずつ聞こえ出す新たな世界の響きはクリアだ

ぐるぐると回り始める流れは感覚に刺激

際立った存在は埋まっている根源に硬く強く刺激を与えよ

甘く 時 ....
いつも猫ばかり見ている

静謐な佇まいに時を忘れ

衝動のまま自らを由とする様に息をのみ

猫という美しい獣に憧れ続けている

 わたしは悲しい犬

どれほど否定しようとも

 ....
 書きたかった
ずっときみのことが

心臓が血液を押し上げるように
月が魚を狂わせるように

まるで澄まし顔の
 未開の詩よ
ことばの装いと枷とはわたしのもの

やがて旅人でしかい ....
読みつかれて ふと
雨音に包まれて

物思いに耽る蛙と
草むらに潜む

文庫の中は
土砂降りの文字
連なり意味成し物語り
意識下に滲み濾過されて

何を読みたいわけでもなく
 ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

(昼下がり)

子供たちがホースの水で虹をつくる
二階のベランダから身をのりだす猫
視線の先には鳥が羽をやすめている

建築現場では低いうな ....
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く

無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す

紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し

雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
            気をつけたまえ
            背中を向けて
            眠るとき
            寝首をかくかも
            しれ ....
世江さんのおすすめリスト(46)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
似ているようで- 小原あき自由詩11*12-11-15
冷たい雨- ただのみ ...自由詩22*12-11-8
そういうおとこ- カマキリ自由詩412-10-29
猫の音符- カマキリ自由詩512-10-23
もういいの- 芦沢 恵自由詩15*12-10-18
夜の中に- 子役大好 ...自由詩212-10-13
虚しい夜に描いた詩- ただのみ ...自由詩27*12-10-13
もう一度だけ- 芦沢 恵自由詩18*12-10-7
なすべき事- ペポパン ...自由詩5*12-9-23
Smash_in_a_door- TAROぱっ ...自由詩212-9-22
憂鬱の鎖- ただのみ ...自由詩16*12-9-10
未開の詩よ- ただのみ ...自由詩23*12-9-2
雨読物語- ただのみ ...自由詩34*12-7-19
「完成しない、今」- ベンジャ ...自由詩1012-6-21
梅雨- nonya自由詩30*12-6-10
背中枕- 石田とわ自由詩11*12-4-26

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