絵の具が描きたかったのは 校庭のブランコの横の大きな一本の木だった。
一枚 一枚、 葉っぱさん達は 気持ちよさそうに 揺れていた。
「はじめまして・・ 」と お話しをされてきたのは、少し右寄りの  ....
瀬沼孝彰詩集『凍えた耳』(ふらんす堂)
1996.6.22発行

 わたしはこの詩人の名前やひととなりを詩の雑誌や『死んでもなお生きる詩人』北川朱実著(思潮社)で読んで知っていたが、作品をまるご ....
夕暮れの後の雨はどこも優しい
平静な音が響いて
空間が深まっていく、窓の外
思い返すほどに
心落ち着いていく


世界は円になっている
そんな
額面通りにはいかないらしい
言葉が繰 ....
ほら
きょうは もう
ひ がおちる ね


と いいながら
遊歩道ぞいの木々は
うでいっぱいの
はっぱ を
するするとみまわし
だれが いちばん
きいろいか
えらぶのに
いそ ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
目をみひらいて
うっとりと
車窓にもたれ
ねむっているきみ

きみの瞳にはただ
つらなる山々がうつっている
きみが演ずるはずの絢爛たる舞台は
いつ 幕を上げるというのか  ....
まずはURL、
チアーヌさんの書いた詩「かわいい匂い」は下のリンクから読める。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=20788

 それからお断り、私の ....
雨がいる

傘がいる

 ....
コロンボ ぼたもち ちゅうかもち

ちくわぶ ぶり 陸 靴 爪 メス

すめし しいたけ けずりぶし

新宿 区役所 植民地

ちりもつもればやまとなる
とても淋しい人と会って
とても淋しい話をした
とても淋しい店でした食事は
そこそこに美味しかった
それからとても淋しい歌を歌って
とても淋しいさよならをした
目の高さで手を振ると
そ ....
ネオンの中にまぎれてばかりやと
体に悪いって信じててん

今日なんか変なルートたどってるねん
あのままじゃ、きっと
なじみのないBARで
40代の男の近くに
しらじらしく座りそうやったわ ....
わたし、
抱いて欲しかったの
本当は神のことも
未来のことも
どうだってよかったの
神の子であるあなたに喜んでもらえればそれでよかったの

わたし、
一生懸命だった
お世話ができて
 ....
わるいことがあった日は
たまごを100個
ゆでたそれの殻を
むく
そうなさい、と
むかし誰かに言われたのだ
けれど
誰だったかは
わすれた

殻をむくのは
夜じゃなくっちゃいけな ....
はめこまれた
月 太陽
けれど 遠い所の土地だ

体でいけない場所だから
波おこして 乗るように
向かう

まわるカレンダーの
赤い丸は 
ボタンになっていて

指先から舟にな ....
名前も無い猫がいた
茶色い三毛猫
いつも気付いたら庭にいて
ひとしきり私と遊びまくると帰っていく

名前も無い猫がいた
茶色い三毛猫
名前なんて付けられなかった
猫は気紛れで気付いたら ....
かえるが轢かれぺちゃんこ
ももちゃん 花がさいたよ
オットセイは向こうをむく

どこへ行くの
何を見てるの

どこかに必ずある

ご飯も食べるしうんこが出ればスッキリするし
キスも ....
シャワーを浴び
体をすみずみまで洗って
髪をつやつやにブローし
化粧水
美容液
下地
コンシーラー
ファンデーション
粉白粉
ここまでがベース
眉を書き
アイシャドウを入れ
ア ....
?.

{引用=
「俺は白だ!」空が泣いていた。空は自分のことを白色だと信じて疑
わなかったのだ。「違うよ、君は青色なんだ」「嘘ばっかり!」どう
しても聞いてくれない空に、僕は鏡を持ち出した ....
駅前で
ギターで歌い続ける少年の
声を誰も覚えていない
ギターの音色が日付を越える頃
繰り返している月のかたちを
誰も答えられない
すっかり冷えきった自動車の
エンジンをそっとかける
 ....
今日という一日を
どう過ごしたか
なにを し、
なにを感じたか、

今日が
今まさに終わって逝くときに
さて、
おもいだしてみよう
などと
試みているうちに
それはもう
昨日 ....
公園のベンチで
よだれをたらしているひとが
木星に廃屋を建てていた
依存している
依存している
アンタが居なくなる
そう考えるのが一番怖い



依存している
依存している
君は麻薬
そう思う自分に対し苦笑がこぼれる




お互 ....
針と糸を携えて
張り裂けた君を縫い合わせ

言葉をかける
ゴメンね、ゴメン
気付けなくてゴメン

苦しさが溢れて行って
君は張り裂けた

針と糸を携えて
言葉をかけていく
ゴメ ....
― ゆきむし ―

冬の訪れ この小さき虫の 想い を
その手に 触れることのできない こと を

お許しください

ふわり ふわり ふわ り
南の空のぬくもりを 浴びながら も
 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
正月中の 夜行列車は満席
故郷から 帰郷帰りの人々

暗い駅から ひとり 
座れないので
戸口のすぐ前に陣どる
会社は あさってから

荷物はひとつ
一晩中 立つのか
 ....
手のひらの中に 石がある
握りこぶしに 隠れちゃったよ

指の隙間から飛び出しそう
なので
ぎゅっ て
したら

胸の中 なんだか 苦しいよって


これも 愛かな?
駅のホームに
オクラがひとつ
おはなしは
あなたが考えて

(夜勤前に愛野駅にて)
どどどどど 屋根の音とつらなって濡れておちてくベランダの灰皿



こういう日は思い出してみるちょっと前 ひとりぼっちが普通の雨の日


ゴムのはし結んで噛むと汗のあじ 赤白帽の活躍した ....
夜更けに
タンタンとタイヤを鳴らし
鉄の階段を降りて
僕の自転車が
外へと出掛けて行きます
(ほんとうは僕の自転車ではない
 きみから借りたままのもの)

マウンテンバイクだから
 ....
天野茂典さんのおすすめリスト(110)
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