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【人間】
初めてのアルバイトは中学1年の冬休みだった。
親戚の雑貨店でのレジ打ちの仕事だった。
年末のある日、事件は起きた。
その日の昼食後、レジに戻ろうとしたら、おばあさんが
お茶碗を買い　.... 入社一年に満たない
まだ未成年の君が
機械に上半身を突っ込んで
型替えを行っている姿を見ていて思う
もう一人前のオペレーターなんだ

ちょっと前までは怪我しないか
とても心配だったけ　.... 信頼できると
信頼するとは
　違う

信頼できる　は
リスクがないとか
メリットがあるに近い

信頼する　は
互いに共存し
助け合うことに近い


貴兄は信頼できる方だ

　.... 告別式が終わった後
私は港公園にいた
公園の小山の頂上から見る景色は
重く深い



荼毘に付された
血と肉は
二酸化炭素となって空に溶け
骨は
長い間の雨水で骨壺から溢れ出し
　.... 私の鼻の穴のにおいはたぶん臭いはずだ

鏡で覗くとそんな感じにさせる風貌だ

しかし　実際のところ分からない


私が普段嗅いでいるにおいとは
においを嗅ぐ対象そのもののにおいと
鼻　.... 君は君自身のためにルールをたくさん作った


例えば　
本を読むとき

君は一度開いた目的のページを
わざわざ1度閉じてから
再びゆっくり開いて本を読み始める


例えば
朝の　.... 気になることが落ちていました
拾ってみると
心の中に小さな点ができました

小さな点は振動し
私の心はふるえました

ふるえた私の心は
私の意識や無意識を使って
思考や記憶を
言葉　.... 東京駅構内

3歳ぐらいの男の子が
しまじろうのぬいぐるみを落とす

ハイヒールを履いた女性が
しまじろうをつま先でカスるように蹴飛ばす

20cm程前方に滑るしまじろう

し　.... さらば
目の前の壁よ

もう避けたりしない
遠回りはしない

もともと
壁なんてなかった

あったのは自分が作り出した
架空の壁だ

パントマイムの壁のように
架空の壁を皆に　.... 姿は見えず

言葉を伝え
物を破壊し
美しい歌を運ぶ

空気中で秒速344メートル
水の中は秒速1500メートル
鋼鉄の中は秒速5000メートル
堅い環境の中程速いスピードで突っ走る　.... 会社を辞めることとなりました
ご迷惑をおかけし申し訳ありません

うなだれる青年は小さい声ではっきり言った

心の病

自殺未遂

離婚

子供との別れ

この半年間どんなこ　.... 古い川が涸れていく

もうすぐ　
この蟹たちもいなくなるのか

この川を住処にしている生き物たちは
すべてを受け入れる

自然は寛容で力強い



環境の変化に対応するため
　.... 二本脚の椅子を作りました
自分を信用できない人が
自分を信用できるようになるために

この椅子に腰掛ける人は自分の足を使わないと
座ることができません

二本の椅子の脚と
自分の二本の　.... もう一度
肩車したい

もう一度
自転車の乗り方を教えたい

もう一度
いっしょに大玉転がししたい

大人になってゆく
我が子との距離が
私の愛を
無償から
有償に変えてゆく　.... 小学５年の娘から
毎度毎度の
近況報告


あのね
ママが風邪ひいて寝込んでる
パパが心配するから
口止めされてたけど
メールは口じゃないから　いいよね
だから
おみまいの　メー　.... よろしかったら　めしあがってください

食堂で　派遣社員のおばちゃんが
らっきょうを振る舞ってくれた

とてもおいしい

そういえば
近頃
食べ物でおいしいと意識したことがなかったな　.... 誰もケガしなくて
よかったね

冗談じゃない！
愛車を路肩でこすったじゃないか


こんなにボーナス出て
よかったね

冗談じゃない！
あれだけがんばったのに　これっぽっちか
　.... テレンバッハは言う
われわれは
かおりに気づくことによって
雰囲気に関与していると

ブラザーアンドレは知っていた
やさしい愛撫が苦痛を和らげ
人々を助ける
奇跡を起こすことを

　....

こひもともひこさんのichirouさんおすすめリスト（48）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
アルバイトの備忘録	- ichirou	自由詩	18*	14-2-25
まっすぐ伸びていく	- ichirou	自由詩	7*	14-2-24
信頼醸成装置	- ichirou	自由詩	5*	14-2-16
時よ＿止まれ	- ichirou	自由詩	7*	14-1-27
私の鼻の穴が企んでいること	- ichirou	自由詩	6*	14-1-24
君が作ったルール	- ichirou	自由詩	9*	14-1-23
心の中の小さな点	- ichirou	自由詩	14*	14-1-13
しまじろうは大丈夫かい？	- ichirou	自由詩	19+*	14-1-8
さらば！目の前の壁よ	- ichirou	自由詩	10*	14-1-1
音のように	- ichirou	自由詩	8*	13-12-26
がんばれ	- ichirou	自由詩	11*	13-12-16
涸れていく＿この古い川が教えてくれる	- ichirou	自由詩	6*	13-12-8
自分を信用しないと座れない椅子	- ichirou	自由詩	7*	13-12-3
無償から有償に	- ichirou	自由詩	6+*	13-12-3
笑い泣き	- ichirou	自由詩	9*	13-11-30
らっきょう	- ichirou	自由詩	5*	13-11-28
幸せと不幸の境界値	- ichirou	自由詩	5*	13-11-24
きっと言葉でも感じ合える	- ichirou	自由詩	4	13-11-18

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