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思い出の国に目覚める眠り姫
映画を観たり、キスしたり、
その度、僕の胸はキュッと痛くなる
水飛沫だけは一人前の
まるで推進力がないバタ足で
取り付く島を探し回る毎日
学校の水泳授業を
見学してばかりいたツケが
今頃回ってくるとは思わなかった
後輩の回遊魚達には
軽 ....
ベイビーこんな雨の日は
ひきずるようなブルースをきくんだ
だから
ともだちになってよ
それとも懐かしい曲で
こころを満たすかい
ベイビー3弦がきれたよ
へやのすみには
弾かない ....
地面に
言い聞かせるように
雨が降り続く
無色の
絶え間ない呪文が
街を塗り潰す
紫陽花は
すべてを受け止めようとして
雨雲を黙読し
雨傘は
すべてを受け流そうとし ....
反省している
なのにくりかえす
それが生きることというには
まだ生き足りない
ただしいことだけして
すごせる人はいないなら
どうしてせめるのだろう
認めないのだろう
違っていた ....
朝を夜を繋いで
声の届かない日々を埋め
立ち尽くす浜辺で
涙が海に溶けるまで
心が波に溶けるまで
朝を夜を繋いで
機嫌が悪いのは 昨夜の夢のせい
心の傷を抉り出しては曝け出す
夢の中の若い私に 昔の上司が声をかける
恋人とは上手くやってる?
男はタブーを口にする
長い耳の彼氏と暮らしていますよ
....
厳冬期 不本意な入院のため
南の高気圧を敢えて待ち焦がれたのに
退院後は血圧・体温・体重に振り廻され
長寿遺伝子ょ栄えあれ と
一喜一憂の毎日
お笑い草とは ....
沈黙の海へ
ダイブ
言葉の氾濫に
へきえきして
漆黒の空へ
ジャンプ
人工の極彩色が
毒々しくて
時を告げる
チャイム
耳を澄ませて
身を立ち上げる
最後の ....
不自由です
水の中にいるよに
いらないものに囲まれ
いらないものを抱え込み
みてほしくなくて
みていてほしくて
一人になりたいひとは
みな
一人がきらいなひとです
おもうんだけれど
すべての真実はきっとどこかの看板の裏にでも
ちいさな文字でこっそりと書いてあるんだ
ぼくの夢の中の沙漠の入り口で老人は言ったのさ
誤解は理解の種
迷妄の畑にも真実の苗は ....
僕は硬直する
誘い出した指輪
息をしている
やはり君に会いたい
口移しの嘘ならいいだろ
馬鹿のふりをしながら
小さな手を広げているよ
東の海の際で
わらってる
僕なら
夜の ....
星よりも烏が降ってくる
夜 瞼を閉じても街灯が見える
燕の子が群衆を見下ろす
群青色がまぶしい
永遠に上下する踏切に
死をシュミレートしている
虹色の蝶が平衡感覚を失う
縦横の網 ....
こんな毎日を
あと何度繰り返せば
僕は終われるかな
二時間後だって見えやしない
こんな{ルビ瞳=め}じゃだめだ
ああもっと頑張らなきゃ
ちゃんと明日がきますように ....
運命って残酷だよな
俺のダチは雨上がりに
バイクに乗っててさ
高速の小さな水溜まりに
スリップしてバイクはフェンスに
激突してダチは投げ出されて
下の道路に飛ばされて
丁度来たトラッ ....
夕立が来るぞ
洗濯物入れて
布団取込んで
窓閉めて
空が暗くなる
風が強くなる
鳥が巣に帰る
世の中が死ぬ
寂しくなる
悲しくなる
泣きたくなる
つらくなる
道路に落ちた雨粒たちが 車が走る度 ドレミだけしか必要ない
耳慣れした淡白な音色を走らせる
空中に住んでる雨粒たちが 着地する場所に迷わず ストレートに
本能に従い澄んで魅せる
....
あしたもし 目が覚めなたなら
この腕がなくなっていたらいい
あなたばかりを覚える腕が
憎らしい
傷だらけのくせに
健康なの 愛を知っている腕は
白いだけのこの腕を
....
温もりを思い出して
物憂げに眺めているワケじゃないの
空が、空がね
涙を流しそうで
理由を、理由をね
聞き出そうとしているの
笑顔を思い出して
物憂げに眺めているワケじゃない ....
{引用=
麻酔の切れた
風見鶏は
錆びついた羽で
取り戻したくて
逆回りを始める
けれど
優秀な風見鶏は
一度たりとも
選択肢を誤ったことは
なかったので
わからなかった
西な ....
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