血管が最も交差するポイントで血流は行きあぐねていた、わだかまるものたちが新しい言葉を産み落とす、すんなりと流れないものだけが真実だ、俺は疲弊して仰向けに寝転びながら…その真実だけを認識していた .... シュルレアリストの洒落たエア・リアルのレアなリズムで
 アリスのあられもない素足が水を蹴りあげる
  哀れなミズスマシは見た!

    静まる死の間際の未詩 
     冷たいリリシズム
 ....
「孤島」

樹や動物と共に棲み
助け合うことを知っている
ひとに蹂躙されない
蹂躙しない
等身大の月のひかりにただそよぎ
喜び 哀しみ 反射する
時に痛い波濤をかかえ
消滅を怖れない ....
暴力好きと
叙情性は
相容れないと
思っているあなた
無類の中上&梶原ファンである私は
そんなあなたを否定した上で
肘関節を逆に曲げたいと思う

「俺もあれくらい凄みのある顔ならなあ」 ....
藝術としての詩とは生きるうえでわきあがる言葉のことだ。本当の批評は生に向かわせる。
批評は相手を必要とする。誰にもきかれない批評は批評と呼ばれない。批評は相手とその周縁を必要とする。その総体に向かっ ....
11月は残念な季節

何処からともなく
自称詩人が湧いて出て
クソ自称詩をばらまき始める

何故11月なのか?
それはJRの人身事故の多さと
関係があるかも知れないし
アメリカ大統領 ....
気忙しく男は高みから息を吹きかけた
後退りする光の中でいつまでも己の内を見つめ
色を失くして往く
女を見続けるのは正直もう嫌だった
白く
すべてを
終わりの先の始まりの
まだ始まる前の上 ....
リルケのような純粋詩人ではないから
世の中にはない別の空間を構築することはできない
魂も身体も 十分に穢れている
世の中の荒波に揉まれて 人から非難もされて
侮辱もされ 尊厳も蹂躙され 悪意を ....
流木と焦木が
河口に混じり
川辺の火を見つめている
低い 低い月の渦


見えない雑踏にまみれ
等価を与えられる
抱くと同時に抱かれるかたち
水で水を受け取るかたち
 ....
目覚めたとき真っ先に教えてもらったのは
上手にこころを売る方法だった
胸を開いて痛くないようにするりと指を滑らせる
脈動する網目の管を感情といい
抜け落ちた粘液を理性だと聞いた気がする

 ....
いつのまにか
ぼやけてしまった
染みが
もう存在が消えようとする、その瞬間に
ようやくこころの片隅に
いろを
発生させて
 
うまれるよ
うまれるよ、と
存在を主張し始める

 ....
 
昔、{ルビ通=かよ}っていた中学校の屋上に
天体観測の丸いドームがあった


天体望遠鏡を覗き込むと
こころの暗がりがみえた


こころはどの星だろうと
それから何十年も探 ....
           

 あなたは夏をみる人だ
 うつむいたレースのカーテン越しに
 あなたは白い夏をみるひとだ
 窓辺にもたれながら、口をすこし閉じて

 
 花模様のレースの ....
わたしの舌に、消えない火傷
あなたの魂を舐めたとき

廃屋のような体に、光る痛み


もし、あの青い林檎をもいだなら
神はわたしの性を奪い
燃えさかる海に放るだろう

わたしは赤く ....
ノートを開いて
最初のページに
書きつける書体は
とても丁寧なのに
そのノートは
半分くらいつかったところで
鳥になってしまう
鳥になったぼくは
どこまで行くんだろう?
と思った ....
青木怜二さんのおすすめリスト(15)
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批評- コーリャ自由詩216-11-15
野原- 花形新次自由詩116-11-13
めぐり_哀歌- ただのみ ...自由詩7*16-11-12
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_染み_- 小林螢太自由詩14*16-11-9
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